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 館長の恐竜おもちゃ発掘記(ブログ)
恐竜おもちゃの博物館
恐竜倶楽部 No.431
 "恐竜おもちゃの博物館" は館長が趣味で集めた恐竜や古生物のおもちゃを公開するバーチャル博物館として1998年に始まりました。
 最近は恐竜おもちゃよりも、恐竜文化の周辺情報に興味の中心が変わりつつありますが、恐竜が好きな皆さんと一緒にこれからも恐竜文化を楽しもうと思います!


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恐竜おもちゃの博物館の館長です(恐竜倶楽部 No.431)

Author:恐竜おもちゃの博物館の館長です(恐竜倶楽部 No.431)
"恐竜おもちゃの博物館"は館長が趣味で集めた恐竜や古生物のおもちゃを公開するバーチャル博物館として1998年に始まりました。最近は恐竜おもちゃよりも、恐竜文化の周辺情報に興味の中心が変わりつつありますが、恐竜が好きな皆さんと一緒にこれからも恐竜文化を楽しもうと思います!



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「恐竜おもちゃの博物館・本館」
ホクシンオートのティラノサウルス(福島県会津若松市) 【日本全国恐竜公園 恐竜ファイル】 第17回目
日本全国恐竜公園 恐竜ファイル

会津若松市にある国道49号線沿いの巨大なティラノサウルス像が目印の自動車販売店・ホクシンオートさんの看板恐竜。地元ではCMも流れていて以前から有名だそうです。

(福島県会津若松市)株式会社ホクシンオートのティラノサウルス

■ File No. 007_0332_001
■ 施設名:株式会社ホクシンオート
■ 所在地:福島県会津若松市一箕町大字鶴賀字下居合31-1
■ 交 通:会津若松駅から3km
■ 恐竜名:ティラノサウルス
■ グループ:
■ 誕 生:
■ 絶 滅:
■ 撮影日:2015/11/7
■ 撮影者:恐竜おもちゃの博物館

株式会社ホクシンオートのティラノサウルス
巨大なティラノ
かなり凶暴な感じです!

株式会社ホクシンオートのティラノサウルス
国道沿いの車の販売店
ホクシンオート
ティラノは
ここの看板恐竜です。

株式会社ホクシンオートのティラノサウルス
中古車が並ぶ
屋外の売り場の中央
台の上にティラノが
据え付けられています。
階段があり、
体内探検ができます。

株式会社ホクシンオートのティラノサウルス
尻尾の重量感も
なかなかです。

株式会社ホクシンオートのティラノサウルス
表情も筋肉も
塗装で強調されていて
かなり”悪そう”です!!!

ネットで見つけた恐竜で、家族旅行で福島に行ったときに、コースの中に無理やり組み込んで、株式会社ホクシンオートさんと看板ティラノサウルスに会って来ました。”恐竜がいる車販売店”といえば、地元では知らない人がいないほど。恐竜の看板効果は絶大なようです!

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水戸市森林公園のセイムリア(茨城県水戸市) 【日本全国恐竜公園 恐竜ファイル】 第16回目
日本全国恐竜公園 恐竜ファイル

水戸市森林公園には恐竜・古生物像が14体。設置は1期生8体が1982年、2期生6体が1983年と、いずれも日本の恐竜公園史の中で初期に誕生した日東商事の作品でしょう。

(茨城県水戸市)水戸市森林公園のセイムリア

■ File No. 009_0044_003
■ 施設名:水戸市森林公園
■ 所在地:茨城県水戸市木葉下町588-1
■ 交 通:JR水戸駅から12.8km(バス便あり)
■ 恐竜名:セイムリア
■ グループ:日東商事
■ 誕 生:1982年
■ 絶 滅:
■ 撮影日:2021/4/16
■ 撮影者:恐竜おもちゃの博物館

水戸市森林公園のセイムリア
大きくて太った
トカゲに見える・・・

水戸市森林公園のセイムリア
「乗ってください!」と
言っているような
ポーズ

水戸市森林公園のセイムリア
看板にも「水から離れた最初の脊椎動物」と書かれています。


水戸市森林公園のセイムリア
みんなが
乗って遊ぶので、
塗装がハゲハゲ!

水戸市森林公園のセイムリア
このプロポーション
なかなか良い感じです!

茨城県水戸市森林公園内に1982年にオープンした「怪獣の森」の初期メンバー8体のひとつ。

茶臼山恐竜公園のもとと比べるとデザインがシンプルかな・・・。

名前の「Seymouria」を日本語にするときに、シームリアとか、セイムリア、セイモウリアなど、表現のばらつきがあります。水から離れられない両生類から、乾燥した場所でも生きられる爬虫類に進化する途中の生き物として再現されるので、カエルみたいなツルツルな皮膚が特徴です。


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東山動植物園のブロントサウルス(愛知県名古屋市) 【日本全国恐竜公園 恐竜ファイル】 第15回目
日本全国恐竜公園 恐竜ファイル

東山動植物園の古代池の恐竜像は1938年生まれの日本で最初に作られたコンクリート製の恐竜像(施工:北川組)。老朽化が進み、解体される危険がありましたが、文化財として保存が決定され東山動植物園開園80周記念事業で2017年4月にリニューアル完了。よかった!!!

(愛知県名古屋市)東山動植物園のブロントサウルス

■ File No. 020_0139_002
■ 施設名:東山動植物園
■ 所在地:愛知県名古屋市千種区東山元町3-70
■ 交 通:名古屋地下鉄東山線・東山公園駅からすぐ
■ 恐竜名:ブロントサウルス
■ グループ:北川組
■ 誕 生:1938年
■ 絶 滅:
■ 撮影日:2017/6/29
■ 撮影者:恐竜おもちゃの博物館

東山動植物園のブロントサウルス
2015年の状態
77歳の時の様子

見たところ傷みはないけれども・・
全体に苔が生えて
自然の一部に
なりつつある?






東山動植物園のブロントサウルス
こちらが2017年
若返り後
ピカピカでしょ!

東山動植物園のブロントサウルス
真横から見たところ
体の苔も何もなく
ピッカピカ

東山動植物園のブロントサウルス
体のしわが
独特ですね・・・
生物の像というより
仏像や神社の狛犬的・・・

東山動植物園のブロントサウルス
イグアノドンと
対決なのか?
長年の親友なのか?
場所や位置関係は
完成当時のままのようです。

古代池のまわり、イグアノドンの向かいにブロントサウルスがいます。2017年にリニューアルされたのできれいですが、もとのデザインは1938年(2021年の83年前!)のもの。日本の公園の恐竜像のレジェンド中のレジェンドで、全体のスタイルや皮膚の表現に歴史を感じますね。年配の方によると、昔は尻尾や背中に登ることができたらしいです。

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茶臼山恐竜公園を作った役人のお話 「恐竜公園たんじょう物語 情熱とロマンの人・小島武彦」
長野県長野市の茶臼山恐竜公園のオープン当時のことを調べていて、誕生の秘密が書かれた本を発見!

さっそく手に入れて読んでみたら、週刊サンケイに書かれていた「茶臼山恐竜公園を作った役人」のお話でした!

子ども向けの本ですが、「役人が発案した恐竜公園」その全貌がわかる内容で、感動の物語なので茶臼山恐竜公園のファンの皆さんには、ぜひ本で読んで欲しいです!

「恐竜公園たんじょう物語 情熱とロマンの人・小島武彦」より
恐竜公園たんじょう物語
情熱とロマンの人・小島武彦
和田登・作/岩淵慶造・絵
発行所 PHP研究所
1992/12/4 第1版第1印刷

内容をかいつまんでお知らせすると・・・・・ (と、いいながら長文ですが・・・・・)


■ 主人公・長野市役所の小島武彦さんに市長が与えた課題は”茶臼山に植物園を作ること”

1950(昭和25)年に長野市役所で見習い職員として働き始めた小島武彦さんが、学業と勤務の両方をこなして徐々に努力とアイデアの人と認められ、働き始めて20年余後の1977(昭和52)年4月には公園緑地課の課長に抜擢されていた。

1977(昭和52)年は長野市政80周年にあたり、それを記念する事業やイベントがたくさん控えていた。ここで新任の公園緑地課の課長・小島武彦さんに市長が与えた課題は”茶臼山に植物園を作ること”

茶臼山は全国でも有名な地すべり地帯で、大掛かりな滑り止め工事の成果で大規模な地すべりは止まっていたが、それでも地すべりは続き、1年に30センチは地すべりし、赤茶けた土がむき出しの土地だった。ここを植物園にする計画が企画され、任されたのが小島武彦さん。「地すべり地帯の上半分16万㎡を第1期として完成させ、その後、下半分17万㎡を第2期として完成させよ」

第1期の植物園は小島武彦さんの研究・努力、熱意や強運で無事に1977年7月27日にオープン。オープン後に追加で2万4千本のツツジなどの花が植えられ、見事な植物園になっていたが、小島武彦さんには、「このまま下半分も同じ植物園にしたら、いずれ飽きられてしまう。上半分とは違う何かが必要だ」と、第2期の目玉を何にすべきか悩んでいた。

そんなとき、地すべり地帯で見下ろすススキの原・・・を眺めていて浮かんだのが首の長い恐竜の姿の幻影! これに着想を得て、ひとりで恐竜のことを研究し、「地球の歴史をたどりながら太古の昔から地球の将来をも考えてもらう、そんな学習の場にしたい、そのためには恐竜・古生物が最もふさわしい。」との結論にいたる。

「恐竜公園たんじょう物語」より

・・・いたずらに恐怖心をあおりたてる怪獣とはちがうんだ。
 恐竜は、たしかにこの地球の長い歴史のなかに存在した生物だ。家族連れなどで来てそれをながめながら、はるかな時代に心をはせ、人類のたんじょうや、反対に地球の未来について考える、そんなキッカケにもなるかもしれない。



■ 周りのみんなは恐竜公園づくりを賛成するか?

下半分も上半分と同じように植物園にするつもりをしている周りのみんなを相手に、「植物園に実物大の恐竜や古生物の像を15体も配置する」突飛なアイデアが受け入れられるだろうか?

小島さんは家族の力も借りて作ったのプレゼン資料や小さな恐竜の模型を使って、公園緑地課のメンバーや上司の部長、市長をも説得し、市長から恐竜公園建設のゴーサインを引き出した。

ここからは、先日ブログで紹介した週刊サンケイに「役人が発案した恐竜公園」の記事に書かれていたように、公園緑地課だけでなく、市役所のメンバーで結成された恐竜設置委員会や、ガラス繊維入りの強化プラスチックで、鉄骨入りの空洞の実物大恐竜像をつくるという未知の難題にチャレンジした日東商事の皆さん、完成した恐竜像の色付け作業にあたり小島武彦さんと日東商事の職人さんとの間で繰り広げられたバトルなど、幾多の難問を解決し、前々から決まっていた長野市の小中学校の夏休みの初日のオープンにこぎつけた。


■ 恐竜像設置のためにクリアしなければならない課題の一つが、コンクリート製の基礎がつかえないこと

「恐竜公園たんじょう物語」より

 当時の建設現場の地すべりは大幅に改善されていたが、それでも1年に20~30センチは動いている状況で、動く時はコンクリートの土台を土砂がつき上げ、それによって建造物は倒れてしまうので、基礎は作れない状況だった。

 チームは連日にわたって研究を重ねた結果、恐竜の材質やその強度、重量などについてほぼ見通しがついたものの、きそ固めについては全くお手上げだという報告だった。

 材質は、ガラス繊維が20パーセント入った強化プラスチック。

 中を空洞にして建てる。ただし、鉄骨を入れ、風速30メートルから35メートルにもたえられるようにする。

 また、石をぶつけられても、鉄や銅と同じくらい強くはね返す力をもてるようにする。

 以上のような研究結果だった。が、これらは常識的に、コンクリートできそ固めをした場合の結論である。

・ ・ ・ ・ ・

 どうしたらよいかを昼夜考え続けた小島武彦さんが風呂に入っていたとき、海に浮かぶイカダが脳裏に映り、海と茶臼山とがダブったイメージとなった。

「そうだ!」とさけんでいた。

「あの一帯を海とみたてればいいんだ。」

 海は波立つ。あの地面も波・・・。波にのっかったイカダ・・・。イカダ組みなら、おし上げる土砂もつきぬけて、台に無理な力ははたらかない。ひっくり返らない・・・。

「イカダ組み。鉄骨で、しょうじのさんのように台を組むんだ! H鋼組みというのか・・・。その上に恐竜をしっかりとすえればいいんだ!」

「恐竜公園たんじょう物語 情熱とロマンの人・小島武彦」より
アイデアに基づいて
作られたイカダ型の基礎



恐竜を配置するんだ!というアイデアを市長以下周りの人を巻き込んでゴーサインを取り付けたこともすごいんですが、あの巨大な恐竜像を設置した場所は、当時はまだ地すべりで年30センチくらいは地面が動いていた場所。地すべり防止を管轄する砂防事務所の所長から、コンクリート製の基礎は不可(地すべりで動き、結果、建造物が傾くため)、水道敷設は不可(地すべりで水道管が切れる・破裂、水が地中に漏れると地すべりの原因になる)などの難課題が出され、技術者でないのにH鋼でイカダ型の基礎を作り、地すべりの土の動きを受け流す基礎を発案、砂防事務所からもお墨付きをもらい恐竜公園が実現できたことが、信念と熱意があればなんでもできるんだなあと感動させる場面です。


■ 次の難関は、恐竜像の造形バトル!

「恐竜公園たんじょう物語」より

 恐竜をつくったりする業者がきまったのは、きめるまでの準備に手まどり、おくれにおくれてその年の10月になっていた。引き受けた会社は、東京の日東商事という会社である。おもに博物館へおさめるもけいをつくったりしてきた業者だった。実物大の恐竜をつくるなど体験がなかっただけに、かなりの冒険だった。

 会社は総力をあげて、それに取り組んだ。

 東京の工場でまずつくり、それを3つぐらいに輪切りにしてトラックで運び、茶臼山の現地で組み立てる作戦を考えた。

「恐竜公園たんじょう物語 情熱とロマンの人・小島武彦」より
恐竜の胴体が
鉄骨で組み立てられる

「恐竜公園たんじょう物語 情熱とロマンの人・小島武彦」より
工場からトラックで運び出される
ブロントサウルスの尾の部分

「恐竜公園たんじょう物語 情熱とロマンの人・小島武彦」より
茶臼山に設置される
ブロントサウルス

 土台のH鋼の組み合わせの仕事は、別の業者がたんとうした。

 武彦は東京でせいさくがはじまると、何回も上京し、うち合わせをしたり、ちゅうもんをつけた。また、ついでに大学の先生にも会い、恐竜のこまかい疑問点について相談した。

 そして会社には、とくに恐竜の色は、今にも生きて動きだすような感じにくふうしてほしいと、自分の案を伝えた。


恐竜の造形にあたっては、小島さんはこの数年前に家族で名古屋の東山動物園の日本最古のコンクリート製恐竜像を見ていたそうで、「なんとも迫力がない、狛犬みたいな恐竜像はダメだし、茶臼山ではコンクリート製はダメ。どうやって作ればよいのだろう」と考え、茶臼山の恐竜たちは”生き物として再現”することにこだわったんですね。


■ 造形が終わり、塗装仕上げの色の塗り方で大バトル!

「恐竜公園たんじょう物語」より

・・・恐竜たちが現地に運ばれ、ペンキで色づけ作業がはじまると、

・・・うむ。ちがう。ここはどう見てもオレのイメージとちがう。と、心配しだした。

・・・これでは、躍動感がでない!

 ある日、ディプロドクスの腹の色をぬっている作業員たち2人に近づき、

「ちょっと待ってください。」

と、声をかけた。

 はけを持った2人が、ふりむいた。

「こいつは、先日も話したんだけど、腹がニンシンしたようにデブッとした仕上がりになってしまっているので、色で引きしめたいんですよ。」

「色で引きしめる?」

バサバサ頭の青年が聞き返した。髪は肩にかかっている。

「先日っていいましたけど、そんな話、聞いてませんでしたよ。」

「いや。」

「だれにですか?」

現場には、7、8人が戸倉温泉に泊まりこんで作業に通っている。

「大久保さんに、いったんだがなあ。まあ、そんなこといってても仕方ないのでね、まことに申しわけないが、前足とどうたいのくっついたあたりを中心として、青をきつくして陰影をつけてください。」

「困りますよ。急に・・・」

別のやせた小さな青年は、せなかを向け、無口に色をぬりはじめた。武彦は、バサバサの方に向かった。

「いや。たのむ。おねがい・・・。それからね、20番だけどね。」

いいだすと、バサバサ頭の青年は怒りだした。

「こっちにもイメージがある! 困りますよ。」

その返事をきっかけとして、武彦と青年が感情的になる場面があったが、結局は武彦の熱意に相手がうち負かされるかたちとなった。


造形で表現しきれなかった生き物らしさを塗装でカバーしようと、色の塗り方について日東商事の職人さんとのバトルも熱意を感じる場面です。

小島さんの頭の中のイメージを職人さんたちに伝えるため、長年飼っている亀に加え、同僚に頼んでイモリを2匹もらって自宅で飼い、何時間も観察し、筋肉の動きや色の変化を学び、ここで得た知識をもとにリアルに見える色の塗り方を職人さんたちにお願いした場面もすごいですね。

職人さんたちって技術に自身があるから、専門家以外の意見は聞かないと思うんですが、小島さんの熱意や説得がすごかったんでしょうね。


■ そして迎えたオープン日(1980年7月27日)

そして、オープン日は最寄り駅から出る恐竜バスで大勢の家族連れが茶臼山恐竜公園に押し寄せ、以来、多くの人が訪れ、歓声をあげる人気スポットになった。

「恐竜公園たんじょう物語」より

 恐竜公園は、予定通り市内の小中学校の夏休みの初日にオープンになった。
 ・・・
「あ、恐竜バス第1号が着きましたよ。」

「恐竜公園たんじょう物語 情熱とロマンの人・小島武彦」より

 おおぜいの招待客や職員のあいだから、そんな声がおこった。

 下方のちゅうしゃ場に、ボディいっぱいに恐竜の絵を楽しくあしらったバスが止まった。

 ぞくぞくと家族連れや、若い男女お年よりなどあらゆる年齢層の人々が降りてくる。

 おりたとたん、
「わーっ! 大きいっ・・・。」
と、声をあげて子どもたちが走りだす。

 トラコドン、トリケラトプス、ティラノサウルスがそこにいる!

 ”・・・さてみなさん。ここで”恐竜の王国”へご案内しましょう。恐竜の生きていた時代のことをお話するために、まず、この地球が生まれたころまで、タイムマシンでさかのぼってみましょう・・・。

 音楽をバックに、はぎれのよい女性のアナウンスが流れる恐竜バス。運転席のうしろ上部には、回転式に絵がかわるスライドが映しだされていた。

 そんなバスで、心を恐竜の世界につれていかれた客たちは、降りる前からすでに異次元に入った気分になる。

 子どもたちは、もう待ちきれない気分でバスから飛びおりてくるのだった。親もあわててあとを追う。

 やがて最大級の恐竜、ディプロドクスに出あったときには、大きな歓声をあげたまま、ひとしきり立ちつくす。

 なにしろ、体長25メートルそのままに首をもたげているのだ。

 そのうちに、どうたいの中からシッポの先まですべり台になっているのをみつけると、にぎやかな喜びの声とともにすべりだす。

 武彦はそんな光景を目のあたりにしながら、きょうという日の感激をかみしめた。

 この日から日曜日には2万人、ふつうの日でも千人におよぶ人々がおしかけるようになった。


オープン日にお客さんを大量輸送した恐竜バスには、最近のテーマパークよろしく、ガイドさんが地球の歴史や恐竜のことをバス内で前説したそうです。このために小島武彦さんは、ガイドさんたちへの講師も勤めたそうです。

こんなところも小島さんの緻密さと情熱を感じるエピソードですね。

「恐竜公園たんじょう物語」より

 武彦のアイデアと情熱が結晶した自然植物園は、名前も恐竜公園として定着し、よく年にはさらに8体の恐竜が新しくつくられた。ブロントサウルスの横には、子をいたわるようなさらに巨大なかあさん恐竜も置かれた。

・・・これが、太古、現代の別のない生きもの本来の姿さ。

 武彦は、茶臼山に登るたびに、親子の愛情について思うのである。

 ところで今、恐竜公園を訪れる客は、年間数十万人におよぶ。だがそのかげに、武彦のアイデアと情熱と苦闘があったことを知るものは、ほとんどいない。




■ 日本の恐竜公園創設のレジェンドとして、小島武彦さんを顕彰したい!!!

日本初の本格的な恐竜公園・茶臼山恐竜公園の誕生の秘密が感動の物語として気軽に読めるお薦めの本です。

恐竜おもちゃの博物館的には、恐竜公園創設のレジェンドとして、アロサウルスの全身骨格をポケットマネーで寄付してくれた小川勇吉さんに続き、小島武彦さんを”恐竜公園の父”として顕彰したい!!!

茶臼山恐竜公園のファンの皆さんは、ぜひ、本で読んでみてください。茶臼山恐竜公園や恐竜像がますます好きになりますよ!

館長
茶臼山恐竜公園を作った役人のお話 「恐竜公園たんじょう物語 情熱とロマンの人・小島武彦」

■ 施設名:茶臼山恐竜公園
■ 所在地:長野県長野市篠ノ井岡田2358
■ 交通:JR信越本線・篠ノ井駅から4km
■ 恐竜像:23体


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茶臼山恐竜公園のオルニトレステス(長野県長野市) 【日本全国恐竜公園 恐竜ファイル】 第14回目
日本全国恐竜公園 恐竜ファイル

茶臼山恐竜公園は長野市政80周年記念事業の一環として地すべりの跡地に作られた公園で、地すべりの荒々しい造形に恐竜像を配置しようと企画された。当時、屋外に設置された本格的な恐竜像は名古屋東山動物園にある日本最古の恐竜像3体のみ。小畠郁夫博士の指導のもと、長野市役所公園緑地課の皆さん、博物館の模型を作る業者の日東商事の皆さんのタッグで1980年7月27日にオープンした日本初の本格的な恐竜公園。

(長野県長野市)茶臼山恐竜公園のオルニトレステス

■ File No. 016_0053_008
■ 施設名:茶臼山恐竜公園
■ 所在地:長野県長野市篠ノ井岡田2358
■ 交 通:JR信越本線・篠ノ井駅から4km
■ 恐竜名:オルニトレステス
■ グループ:日東商事
■ 誕 生:1980年
■ 絶 滅:
■ 撮影日:2011/7/28
■ 撮影者:恐竜おもちゃの博物館

茶臼山恐竜公園のオルニトレステス
この木の上に
アルケオプテリクス
(始祖鳥)がいる!

茶臼山恐竜公園のオルニトレステス
狙っていますね!


茶臼山恐竜公園のオルニトレステス
さすがに
ここまで近寄ったら
誰でも気づくでしょ?

実際の化石も、茶臼山での再現も全長2mほどの小型の肉食恐竜。
2足歩行が可能で、手が獲物を捕まえるのに便利なように進化した・・を表しているようです。えらく尻尾が長くて重そうですね。

日本初の恐竜公園を作るときに、”始祖鳥を狙うオルニトレステス”のシーンは古生物を生き生きと表現したくて、このシーンを入れたそうです。

茶臼山恐竜公園に行ったのは2011年。また行きたいなぁ・・・

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わんぱく王国のディメトロドン(大阪府阪南市) 【日本全国恐竜公園 恐竜ファイル】 第13回目 国内最大級のディメトロドン!
日本全国恐竜公園 恐竜ファイル

阪南市のわんぱく王国、JR阪和線・山中渓(やまなかだに)駅から140mなので、"山中渓の怪獣"の呼び名の方がわかりやすいかも。1995年の開園と同時に造られたローラーエクスプレス&ディメトロドン像が人気です。

(大阪府阪南市)わんぱく王国のディメトロドン

■ File No. 027_0166_001
■ 施設名:わんぱく王国
■ 所在地:大阪府阪南市山中渓119-8
■ 交 通:JR阪和線・山中渓駅から140m
■ 恐竜名:ディメトロドン
■ グループ:日東商事
■ 誕 生:1995年
■ 絶 滅:
■ 撮影日:2016/7/12
■ 撮影者:恐竜おもちゃの博物館

わんぱく王国のディメトロドン
初めて見たとき
仰天しました!
恐竜公園のディメトロドンは
だいたい実際より巨大ですが、
ここのは大きすぎます!
全長21m! 高さ10m!

わんぱく王国のディメトロドン
大きいから造形も
重量感たっぷり!

わんぱく王国のディメトロドン
この六角形の説明板は
日東商事デザインですね!
書かれている大きさは
古生物像の大きさで、
本物のディメトロドンの
大きさ(4mほど)とは大違い!

わんぱく王国のディメトロドン
200mもある
長~いローラーコースター
急斜面(最大32度!)を下り、
最後はディメトロドンがほえて
人間は丸飲みにされます!
小さな子どもなら
泣き叫びそう・・・

わんぱく王国のディメトロドン
ディメトロドンに
食べられた子どもは
ここから排出されます・・・

わんぱく王国のHPによると、ローラーエクスプレスは
『山の急斜面(最大急斜32度、通常8~15度)を利用した全長約200mのすべり台で、最後の着地点で恐竜に飲み込まれるようになっています。恐竜は大型で攻撃的な陸生肉食は虫類「ディメトロドン」をモデルとしており、利用者が口の中に滑り込むと、吠える仕掛けになっています。大きさは、「高さ10メートル×長さ21メートル×幅5メートル」です。』 だそうです!。

ディメトロドンの六角形の説明看板のデザインで日東商事製とわかりますね。進化してきた公園の恐竜・古生物像の進化のピーク、1995年に国内最大のディメトロドン像が誕生したんですね! まだまだ長生きしてほしい ・・・ 皆さん、遊びに行ってくださいね!!!

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茶臼山恐竜公園のアルケオプテリクス(長野県長野市) 【日本全国恐竜公園 恐竜ファイル】 第12回目
日本全国恐竜公園 恐竜ファイル

茶臼山恐竜公園は長野市政80周年記念事業の一環として地すべりの跡地に作られた公園で、地すべりの荒々しい造形に恐竜像を配置しようと企画された。当時、屋外に設置された本格的な恐竜像は名古屋東山動物園にある日本最古の恐竜像3体のみ。小畠郁夫博士の指導のもと、長野市役所公園緑地課の皆さん、博物館の模型を作る業者の日東商事の皆さんのタッグで1980年7月27日にオープンした日本初の本格的な恐竜公園。

(長野県長野市)茶臼山恐竜公園のアルケオプテリクス

■ File No. 016_0053_006
■ 施設名:茶臼山恐竜公園
■ 所在地:長野県長野市篠ノ井岡田2358
■ 交 通:JR信越本線・篠ノ井駅から4km
■ 恐竜名:アルケオプテリクス
■ グループ:日東商事
■ 誕 生:1980年
■ 絶 滅:
■ 撮影日:2011/7/28
■ 撮影者:恐竜おもちゃの博物館

茶臼山恐竜公園のアルケオプテリクス
2頭(2羽?)の
アルケオプテリクス

茶臼山恐竜公園のアルケオプテリクス
撮影した日
この時間は
「どしゃぶり」でした!

茶臼山恐竜公園のアルケオプテリクス
他の生き物に
狙われていることに
気づいていない・・・

茶臼山恐竜公園のアルケオプテリクス
恐竜と鳥類の
両方の特徴を
兼ね備えている・・・
恐竜進化の研究の中で
偉大な発見でした!

最近は「鳥は恐竜が進化した生物で、恐竜の一部」という説が一般化していますが、茶臼山恐竜公園が作られた頃は「恐竜を含む爬虫類から別のグループである鳥類に進化する中間の姿」という風に考えられていたんですね。進化を学ぶ茶臼山恐竜公園には、ぜひ入れたかった古生物なんですね。

茶臼山恐竜公園に行ったのは2011年。また行きたいなぁ・・・

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「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園 ・・・ 日本初の本格的な恐竜公園”茶臼山恐竜公園”の誕生
長野県長野市にある茶臼山恐竜公園のオープン当時のことを調べていたら、オープン翌年1981年の週刊サンケイにこんな記事を見つけた ・・・ 

「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園


なんかトゲがあるキャッチコピーですが、当時は今とは違ってコンプライアンスとか気にしない時代ですし、大衆向けの週刊誌なので面白おかしく記事が書かれるわけで、こんなタイトルになったんでしょう。

でも記事の中身は、今となっては、できたばかりの茶臼山恐竜公園を一般の人がどのように見ていたかが分かる貴重な資料だと思います。

少し長くなりますが、記事の全文を紹介しましょう。


「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園
週刊サンケイ 1981(昭和56)年8月6日号

「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園(週刊サンケイから)
◆国立科学博物館地学研究部の
小畠郁夫理学博士によると、
「多少デフォルメしてあるが、
ほぼ学術的知識に忠実」

(記事)
 このところ、「中国の恐竜展」(協力=中国科学院)、「大マンモス展」(協力=ソ連科学アカデミー)と、どういうわけか、このテのものがちょっとしたブーム。

 ところがどっこい、外国の協力を得なくても、23体の"恐竜"に出会える場所が日本にもあった。長野県長野市にある、「茶臼山自然植物園」。

 実はこの植物園というより、"恐竜公園"、それまでは、面積の半分が植物の育たない酸性の土。しかも全国でも有名な「地すべり地帯」。山肌がじかに露出し、人をよせつけない荒涼たる土地だった。「この"異次元的空間"に似合い、かつその雰囲気をいかせるものは・・・・・・・恐竜しかないっ!」

・・・ 発案者で制作担当の長野市役所公園緑地課は、この日から"恐竜研究課"に変身。専門書を読みあさり、学者に話を聞き、イモリを捕えてきて、「頭が右を向いた時、シッポは左右どっちに動くか。肢をふんばったらシワはどこにでるか」を観察。大奮闘のかいあってか、客の動員も好調らしい。(記事おわり)


「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園(週刊サンケイから)
◆ティラノサウルス
(中生代白亜紀・約1億年前)の口から、
1981年の長野の街並みが見える

「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園(週刊サンケイから)
◆中生代・ジュラ紀に繁栄した
ブロントサウルスの親子

「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園(週刊サンケイから)
◆昨年オープンしたが、
今年にはいって
県外からの客が増えた

(記事・写真とも原文のまま)

これは茶臼山植物園だったら、こんなに人は来ないし、週刊誌にも載らないはず。日本初の実物大恐竜公園はとってもインパクトがあったんですね。

・ ・ ・ ・ ・

茶臼山恐竜公園ができたのは1980年ですが、当時の日本には恐竜公園といえば、名古屋市にある東山動植物園に日本最古のコンクリート製の恐竜3体(1938年製)があったくらいで、実物大の巨大な恐竜像などは国内では見ることができなかった時代。そこに、地すべり地の荒涼とした風景の中に作った植物園の目玉展示として実物大(一部は実物よりも巨大、一部は実物よりも小さい)の恐竜像15体が現れたのですから、地元にとどまらず全国各地からお客さんが押し寄せ、最寄駅からは恐竜バスも出て、たいそう人気だったそうです。

※1980年7月のオープン時に15体だった恐竜は翌年に追加され、いまでは合計23体に。

「役人が発案した・・・」とあるのは、この恐竜公園を企画したのは公園緑地課の課長さんがひとりでアイデアを出し、市長や同僚を説得、市議会の承認も取り付けて、努力の末に”前代未聞の恐竜公園”を出現させたんですね。プロジェクトXの世界です!

恐竜像の制作を担当した日東商事のみなさんも、実物大の恐竜像を軽量に仕上げるためFRPで作ったのは初めての挑戦。造形も塗装も、課長さんと日東商事のみなさんとずいぶんもめたようで、そんなぶつかり合いがあったからこそ、人々に驚きと楽しさを与えた日本初の本格的な恐竜公園ができたんですね。

これは施工を担当した日東商事にとっても一大転機だったはずで、1980年に茶臼山恐竜公園がオープンした以降、当時の日本で唯一の”屋外に設置できる実物大恐竜模型の専門メーカー”として大活躍。日本各地で”観光資源としての恐竜公園”の企画が相次ぎ、日東商事の施工による恐竜公園が各地で出現することとなりました。

私がはまっている恐竜公園のルーツは、まさにここにあったんだなぁ! 恐竜公園のことを、日東商事の方に聞きたいんですが、10年くらい前?に会社がなくなっているようで、お勤めだった方からお話を聞くことができずにいます。

日東商事のこと、ご存じの方がいらっしゃれば、なんでも構わないので、教えてください!

館長
「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園 ・・・ 日本初の本格的な恐竜公園”茶臼山恐竜公園”の誕生

■ 施設名:茶臼山恐竜公園
■ 所在地:長野県長野市篠ノ井岡田2358
■ 交通:JR信越本線・篠ノ井駅から4km
■ 恐竜像:23体


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水戸市森林公園のエダホサウルス(茨城県水戸市) 【日本全国恐竜公園 恐竜ファイル】 第11回目
日本全国恐竜公園 恐竜ファイル

水戸市森林公園には恐竜・古生物像が14体。設置は1期生8体が1982年、2期生6体が1983年と、いずれも日本の恐竜公園史の中で初期に誕生した日東商事の作品でしょう。

(茨城県水戸市)水戸市森林公園のエダホサウルス

■ File No. 009_0044_002
■ 施設名:水戸市森林公園
■ 所在地:茨城県水戸市木葉下町588-1
■ 交 通:JR水戸駅から12.8km(バス便あり)
■ 恐竜名:エダホサウルス
■ グループ:日東商事
■ 誕 生:1982年
■ 絶 滅:
■ 撮影日:2021/4/16
■ 撮影者:恐竜おもちゃの博物館

水戸市森林公園のエダホサウルス
まるで背中に
帆がついたトカゲ
ですね。

水戸市森林公園のエダホサウルス
手足が体の横向きに
生えていて、
爬虫類らしさが
表現されています。

水戸市森林公園のエダホサウルス
ディメトロドンと
同時代の生き物
ディメトロドンの
獲物だったのか・・・
おとなしそうなので
またがって遊べます。

この六角形の看板は
日東商事流デザインですね!

水戸市森林公園のエダホサウルス
顔を持ち上げた
ポーズがかわいい
です。

水戸市森林公園のエダホサウルス
尻尾が長い!
トカゲみたいに
クネクネ尻尾を動かし
歩いたんでしょうね。

茨城県水戸市森林公園内に1982年にオープンした「怪獣の森」の初期メンバー8体のひとつ。

森林公園の順路の最初「古生代エリア」に、巨大なディメトロドンとエダホサウルス、セイムリアが登場します。森林の中を歩いてきて、最初に見つけるのがこの古生物なので、見えたときはいきなりテンションMAXです!

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茶臼山恐竜公園のプラテオサウルス(長野県長野市) 【日本全国恐竜公園 恐竜ファイル】 第10回
日本全国恐竜公園 恐竜ファイル

茶臼山恐竜公園は長野市政80周年記念事業の一環として地すべりの跡地に作られた公園で、地すべりの荒々しい造形に恐竜像を配置しようと企画された。当時、屋外に設置された本格的な恐竜像は名古屋東山動物園にある日本最古の恐竜像3体のみ。小畠郁夫博士の指導のもと、長野市役所公園緑地課の皆さん、博物館の模型を作る業者の日東商事の皆さんのタッグで1980年7月27日にオープンした日本初の本格的な恐竜公園。

(長野県長野市)茶臼山恐竜公園のプラテオサウルス

■ File No. 016_0053_005
■ 施設名:茶臼山恐竜公園
■ 所在地:長野県長野市篠ノ井岡田2358
■ 交 通:JR信越本線・篠ノ井駅から4km
■ 恐竜名:プラテオサウルス
■ グループ:日東商事
■ 誕 生:1980年
■ 絶 滅:
■ 撮影日:2011/7/28
■ 撮影者:恐竜おもちゃの博物館

茶臼山恐竜公園のプラテオサウルス
太い胴体、
太い4本の足
後ろを振り向く様子
その後の定番になりました。

茶臼山恐竜公園のプラテオサウルス
「・・・体は太く、小さい頭で、尾が長く、不格好な恐竜・・・」とか説明が失礼すぎます!


茶臼山恐竜公園のプラテオサウルス
胸から入り
胴体を抜けて
尻尾からすべる
遊具を兼ねた
定番スタイルの誕生です!

愛称は「でかなが」

公園の恐竜像のデザインとして定番の体内すべり台&振り向きスタイル。茶臼山恐竜公園が大規模な恐竜公園の第1号で、公園を作った日東商事さんのその後の恐竜公園でも、このスタイルが人気になってます。茶臼山恐竜公園の恐竜像造形は、日本の恐竜公園に多大な影響を与えたんですね!!!

茶臼山恐竜公園に行ったのは2011年。また行きたいなぁ・・・

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■恐竜と遊ぶ 恐竜公園・恐竜施設 茶臼山恐竜公園

次はどの恐竜公園を偵察に行くのか? 皆さんのお近くにも恐竜公園や恐竜オブジェがあったら、館長のメールまでデジカメ写真と情報をください! 皆さんからの恐竜公園情報も待ってます! 公園の場所や名前も教えてくださいね。情報はこちらへ



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