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 館長の恐竜おもちゃ発掘記(ブログ)
恐竜おもちゃの博物館
恐竜倶楽部 No.431
 "恐竜おもちゃの博物館" は館長が趣味で集めた恐竜や古生物のおもちゃを公開するバーチャル博物館として1998年に始まりました。
 最近は恐竜おもちゃよりも、恐竜文化の周辺情報に興味の中心が変わりつつありますが、恐竜が好きな皆さんと一緒にこれからも恐竜文化を楽しもうと思います!


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恐竜おもちゃの博物館の館長です(恐竜倶楽部 No.431)

Author:恐竜おもちゃの博物館の館長です(恐竜倶楽部 No.431)
"恐竜おもちゃの博物館"は館長が趣味で集めた恐竜や古生物のおもちゃを公開するバーチャル博物館として1998年に始まりました。最近は恐竜おもちゃよりも、恐竜文化の周辺情報に興味の中心が変わりつつありますが、恐竜が好きな皆さんと一緒にこれからも恐竜文化を楽しもうと思います!



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「恐竜おもちゃの博物館・本館」
先日、上野の国立科学博物館で開催されている南方熊楠生誕150周年記念企画展「南方熊楠-100年早かった智の人-」を見ました。生き方にコレクターとして憧れます!
館長
上野の国立科学博物館で開催されている南方熊楠生誕150周年記念企画展「南方熊楠-100年早かった智の人-」を見ました。生き方にコレクターとして憧れます!

■ 南方熊楠生誕150周年記念企画展
「南方熊楠-100年早かった智の人-」
■ 会場:国立会科学博物館 日本館 1階
■ 会期:2017年12月19日(火)~2018年3月4日(日)

南方熊楠さん(1867/5/18生~1941/12/29没)てご存知ですか? 自然史、民俗学など幅広い分野で資料を収集した人物。

私は恐竜おもちゃを集めていますが、コレクターの自問自答「なぜ集めるのか?」を研究していたときに知のコレクターとして有名な荒俣宏さんの本の中で紹介されていたのが南方熊楠さん。いったいどんな人だったのかとっても興味がありました。

上野の国立科学博物館で、南方熊楠生誕150周年記念企画展「南方熊楠-100年早かった智の人-」が開催されてます。企画展なので、国立科学博物館の入館料だけで見学できます。

南方熊楠-100年早かった智の人-
会場の入り口

南方熊楠さんといえば、日本の博物学者で、大量に菌類を採取して何千もの標本を集め、番号をふって蓄積した人。知識欲が半端でなく、膨大な書籍や論文を読み、自分のノートにびっしりと細かい字で書き写し、自分用の資料にしていた驚異の人。集めた資料を元に考えをまとめ発信しましたが、学術論文よりも様々な書籍に投稿していた、現代であればコレクターであり、コラムニスト。私も規模は小さいですが、恐竜のおもちゃ分野を集め、記録して、ホームページなどで情報を発信しているので、南方熊楠さんの生き方にコレクターとして憧れます!

南方熊楠-100年早かった智の人-
ロンドン抜書

ロンドン滞在時代に英国自然史博物館に入り浸り、大量の蔵書の中から気に入った情報を書き写したもの。

コピー機やデジカメがなかった時代なので、情報のコピーが欲しければ自分で書き写すしかない! 実に細かな字でノートいっぱいにビッシリ書き込まれています!

南方熊楠-100年早かった智の人-
田辺抜書

帰国し、和歌山の田辺に戻った時代も、資料の書き写しは続いていた。

南方熊楠-100年早かった智の人-
南方熊楠が採集した
菌類資料の実物

南方熊楠-100年早かった智の人-
集めた資料はキレイに保管

南方熊楠-100年早かった智の人-
資料は紙の小箱に入れ
名前や採集地の情報が
記録されている!

南方熊楠-100年早かった智の人-
集めた資料を基に
菌類図譜という
情報カードを自作していた!
その数4000点!

実は絵は
そんなに上手くない?!

南方熊楠-100年早かった智の人-
デジカメがない時代
採取した時の
鮮やかな状態を記録するには
自分で絵を描くしかない!
日本がの道具を使って
自ら描いたのです

南方熊楠-100年早かった智の人-
完成させた大量の菌類図譜
標本をカード情報化
標本にはF0000と
番号がつけられています

日記の巻末に自作の一覧も作っていて、F4785まで書かれています。晩年も採集意欲は衰えず、F5020まで番号だけ振ってあったそうです。

南方熊楠さんは学者ではなく、すべてのことを知りたい、集めたいという欲求が活動のエネルギーだったみたい。研究成果は論文発表や学会発表をしていないので、正式な学名がついていないものも多い。学者でなくコレクターなんですよね。

南方熊楠-100年早かった智の人-
昭和天皇にレクチャーする
機会に資料をキャラメル箱に
入れて持参した!

南方熊楠-100年早かった智の人-
南方マンダラ

集めた情報から新たな情報を発信する時の情報関連図。集めた膨大な情報の中から、発表したいテーマに沿って関連する情報のタイトルを書き並べ、これで原稿の流れを整理したんでしょう。

南方熊楠-100年早かった智の人-
原稿が載った雑誌

原稿の投稿先は学術誌でなく、一般の人が読むような様々な雑誌にチャレンジしたようです。でもあまり採用されずに挫折の日々だったよう・・・。

南方熊楠-100年早かった智の人-
今回の企画展はチラシのほかに小冊子がありました。「欲しい」と言った人にだけ配布されています。もちろんゲットしました!

・・・・・


「全てのことが知りたい!」 「資料を集めて、記録し、分類し、整理し、それらを元に新たな情報を発信する!」 私も恐竜おもちゃを集めてるけど、量も気合いも比較にならない。でも、その生き方に憧れます!

精神の安定のために収集していたという点も共感できるなぁ。コレクターは楽しくてを過ぎると義務感で、半ば病的に集めますから、分かる気がします。

・・・実はこの企画展を見るまで、南方熊楠を「みなみがた くまぐす」と読んでいた。「みなかた」さんが正解でした。恥ずかし~!

■恐竜や古生物の展示会 恐竜イベント情報!
■館長が見学した恐竜展たち!
■恐竜に会える博物館・科学館など
■恐竜と遊ぶ恐竜公園・恐竜像

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