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 館長の恐竜おもちゃ発掘記(ブログ)
恐竜おもちゃの博物館
恐竜倶楽部 No.431
 "恐竜おもちゃの博物館" は館長が趣味で集めた恐竜や古生物のおもちゃを公開するバーチャル博物館として1998年に始まりました。
 最近は恐竜おもちゃよりも、恐竜文化の周辺情報に興味の中心が変わりつつありますが、恐竜が好きな皆さんと一緒にこれからも恐竜文化を楽しもうと思います!


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恐竜おもちゃの博物館の館長です(恐竜倶楽部 No.431)

Author:恐竜おもちゃの博物館の館長です(恐竜倶楽部 No.431)
"恐竜おもちゃの博物館"は館長が趣味で集めた恐竜や古生物のおもちゃを公開するバーチャル博物館として1998年に始まりました。最近は恐竜おもちゃよりも、恐竜文化の周辺情報に興味の中心が変わりつつありますが、恐竜が好きな皆さんと一緒にこれからも恐竜文化を楽しもうと思います!



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「恐竜おもちゃの博物館・本館」
「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園 ・・・ 日本初の本格的な恐竜公園”茶臼山恐竜公園”の誕生
長野県長野市にある茶臼山恐竜公園のオープン当時のことを調べていたら、オープン翌年1981年の週刊サンケイにこんな記事を見つけた ・・・ 

「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園


なんかトゲがあるキャッチコピーですが、当時は今とは違ってコンプライアンスとか気にしない時代ですし、大衆向けの週刊誌なので面白おかしく記事が書かれるわけで、こんなタイトルになったんでしょう。

でも記事の中身は、今となっては、できたばかりの茶臼山恐竜公園を一般の人がどのように見ていたかが分かる貴重な資料だと思います。

少し長くなりますが、記事の全文を紹介しましょう。


「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園
週刊サンケイ 1981(昭和56)年8月6日号

「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園(週刊サンケイから)
◆国立科学博物館地学研究部の
小畠郁夫理学博士によると、
「多少デフォルメしてあるが、
ほぼ学術的知識に忠実」

(記事)
 このところ、「中国の恐竜展」(協力=中国科学院)、「大マンモス展」(協力=ソ連科学アカデミー)と、どういうわけか、このテのものがちょっとしたブーム。

 ところがどっこい、外国の協力を得なくても、23体の"恐竜"に出会える場所が日本にもあった。長野県長野市にある、「茶臼山自然植物園」。

 実はこの植物園というより、"恐竜公園"、それまでは、面積の半分が植物の育たない酸性の土。しかも全国でも有名な「地すべり地帯」。山肌がじかに露出し、人をよせつけない荒涼たる土地だった。「この"異次元的空間"に似合い、かつその雰囲気をいかせるものは・・・・・・・恐竜しかないっ!」

・・・ 発案者で制作担当の長野市役所公園緑地課は、この日から"恐竜研究課"に変身。専門書を読みあさり、学者に話を聞き、イモリを捕えてきて、「頭が右を向いた時、シッポは左右どっちに動くか。肢をふんばったらシワはどこにでるか」を観察。大奮闘のかいあってか、客の動員も好調らしい。(記事おわり)


「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園(週刊サンケイから)
◆ティラノサウルス
(中生代白亜紀・約1億年前)の口から、
1981年の長野の街並みが見える

「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園(週刊サンケイから)
◆中生代・ジュラ紀に繁栄した
ブロントサウルスの親子

「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園(週刊サンケイから)
◆昨年オープンしたが、
今年にはいって
県外からの客が増えた

(記事・写真とも原文のまま)

これは茶臼山植物園だったら、こんなに人は来ないし、週刊誌にも載らないはず。日本初の実物大恐竜公園はとってもインパクトがあったんですね。

・ ・ ・ ・ ・

茶臼山恐竜公園ができたのは1980年ですが、当時の日本には恐竜公園といえば、名古屋市にある東山動植物園に日本最古のコンクリート製の恐竜3体(1938年製)があったくらいで、実物大の巨大な恐竜像などは国内では見ることができなかった時代。そこに、地すべり地の荒涼とした風景の中に作った植物園の目玉展示として実物大(一部は実物よりも巨大、一部は実物よりも小さい)の恐竜像15体が現れたのですから、地元にとどまらず全国各地からお客さんが押し寄せ、最寄駅からは恐竜バスも出て、たいそう人気だったそうです。

※1980年7月のオープン時に15体だった恐竜は翌年に追加され、いまでは合計23体に。

「役人が発案した・・・」とあるのは、この恐竜公園を企画したのは公園緑地課の課長さんがひとりでアイデアを出し、市長や同僚を説得、市議会の承認も取り付けて、努力の末に”前代未聞の恐竜公園”を出現させたんですね。プロジェクトXの世界です!

恐竜像の制作を担当した日東商事のみなさんも、実物大の恐竜像を軽量に仕上げるためFRPで作ったのは初めての挑戦。造形も塗装も、課長さんと日東商事のみなさんとずいぶんもめたようで、そんなぶつかり合いがあったからこそ、人々に驚きと楽しさを与えた日本初の本格的な恐竜公園ができたんですね。

これは施工を担当した日東商事にとっても一大転機だったはずで、1980年に茶臼山恐竜公園がオープンした以降、当時の日本で唯一の”屋外に設置できる実物大恐竜模型の専門メーカー”として大活躍。日本各地で”観光資源としての恐竜公園”の企画が相次ぎ、日東商事の施工による恐竜公園が各地で出現することとなりました。

私がはまっている恐竜公園のルーツは、まさにここにあったんだなぁ! 恐竜公園のことを、日東商事の方に聞きたいんですが、10年くらい前?に会社がなくなっているようで、お勤めだった方からお話を聞くことができずにいます。

日東商事のこと、ご存じの方がいらっしゃれば、なんでも構わないので、教えてください!

館長
「無用の長物」という声もある 役人が発案した恐竜公園 ・・・ 日本初の本格的な恐竜公園”茶臼山恐竜公園”の誕生

■ 施設名:茶臼山恐竜公園
■ 所在地:長野県長野市篠ノ井岡田2358
■ 交通:JR信越本線・篠ノ井駅から4km
■ 恐竜像:23体


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